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Renesas Electronics Japan - Knowledgebase

HOCO(高速オンチップオシレータ)の機能

最終更新日:2017/10/27

Question:

HOCO(高速オンチップオシレータ)の機能(①FLL機能 , ②ユーザートリミング機能)はどのようになっていますか?

Answer:

マイコンS5D9シリーズの、HOCOに対する FLL機能、ユーザートリミング機能について概要を説明します。
詳しくは、S5D9のユーザーズマニュアルを併せてご覧ください。

・FLL機能、ユーザートリミング機能のいずれもHOCO発振周波数の個体差(分布)を
 FLL未使用時よりも中心値へ近づける必要が生じた場合のための付加機能です。
 SSPではこれら機能は利用しておりません。
 以下条件での動作となりますので、トレードオフとしてご理解ください。

・FLL機能のFLL(Frequecy Locked Loop)は、ループバック回路にて参照信号、
 および出力を分周した信号の周波数を比較し、比較結果を基に出力信号周波数の
 補正を行う回路です。
 参照信号の精度によりHOCOの精度が調整されるため、目的の機能を実現する
 ためにはSub-clock oscillator利用かつ外部水晶振動子32.768kHzの特性が±50ppmで
 あることが求められます。
 また、FLLを安定化させるまでの時間や、省電力モード解除時にも
 FLL動作再開・安定時間待ち実施などシステム面での配慮が必要となります。

・ユーザートリミング機能のユーザトリミングは、S5D9内CAC機能を用い
 ユーザプログラムにて対象装置上でHOCO発振のずれを確認し、
 そこで割り出した値をレジスタ値へフィードバックさせることで微調整を行う機能です。
 FLL機能と同様に、HOCOよりも精度が良いクロックを参照信号として補正値を割り出します。
 FLL機能と比較した場合、個々の装置毎で調整値を算出する必要があるため運用面での
 手間がかかるデメリットがある一方、測定した補正値をデータフラッシュ等に格納し
 次回起動時以降活用することで、FLL安定時間待ち時間が不要となるメリットがあります。

 なお、これら機能を利用しない場合でも、ユーザーズマニュアルの電気的特性で示す
 範囲内の周波数でHOCOは発振致します。ユースケースによってはノーマルのHOCO動作で
 所望動作が達成できるケースも多く存在します。
 ユーザ様のシステム全体で要求されるプライオリティに応じて利用可否をご判断ください。

適用製品
Renesas Synergy™ プラットフォーム
Renesas Synergy™ マイクロコントローラ